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「 経営者は客観性を持たなくては危険である。 」
果物の甘さなどを計測する屈折計で世界に飛躍
1940年創業で糖度計に代表される屈折計の製品企画・開発・製造・販売まで自社で行う専業メーカーである株式会社アタゴの若きリーダー雨宮秀行代表取締役社長は、日本SME格付けの取得の動機についてこう語る。 「非上場でありステークホルダーから何か指摘されるわけでもなく、財務の自己分析でも良好に見えるが、客観的な見方ではどのように評価されるのか。」
2007年に初めて日本SME格付けを取得。 今回の2024年で13回目の取得となるが、‘aaa’を継続して獲得している。
格付けを取得して得られたものは、「経営者の心の安静と自信」。 「経営者が自信を持つことは成功への入り口みたいなもの」と語る雨宮社長は日本SME格付けを中小企業の経営者のツールの一つとして活用している。
糖度計に代表されるアタゴの屈折計の国内シェアは80%、海外で30%を誇る。 特定の分野に特化した高い技術力と築き上げたチャネルを活用し、粘度計、油劣化計等の新製品の開発と更なる海外展開へ軸足をシフトしている。
海外取引においても「名刺にSME格付けのロゴ‘aaa’を入れており、S&Pは海外の経営者にも有名なので、すぐ理解してもらえるようだ。」 と、格付けの効果を実感している。
製造業の経営者として、日本の中小企業は「独立系のブランド」であることが重要であると話す。最終製品やビジネスモデルを発展させるだけのモチベーションが着想しやすいと考えるからである。また、「ブランド」を高めるために経営、営業、開発が供に議論する場を作ることで、アタゴ独特のデザインと使いやすさを備えた「ものづくり」を促進している。 2007年の‘aaa’取得は、業界では話題となったようで、日本SME格付けは財務力の安定性を示す客観的評価という点からブランドの向上に貢献したようだ。
「協和しよう。 前進しよう。 創造しよう」
雨宮社長は、「100年企業を目指そう」と社員にメッセージを送るが、「ものづくり日本」を支える若き社長は、社員と「協和」し、高いモチベーションで「前進」し、新しい技術を「創造」することで、16年後の2040年の創業100年をめざしている。
【会社概要】