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「格付けは、従業員とその家族に安心を与える指標のひとつ」
会社設立以来24年間、一貫して黒字決算を続けているシステム開発のコガソフトウェア株式会社。2014年の決算で、初めて日本SME格付けを取得以来9年連続で‘a’、2023年決算から2年連続で’aa’を取得した。創業者の古賀詳二社長は、日本SME格付けは関係者に安心を与える効果があると考えている。
古賀社長は、格付けを取得したのは営業のためではないと言う。「取引先だけでなく、従業員の家族にも、どのような会社で働いているのかを明確にしたい。格付けはその1つの目安になる。従業員の家族が安心できない会社が社会に貢献出来るとは思えない」と語る。
古賀社長が会社を起こしたのは2000年。以前勤めていたIT企業では、税務申告の内容と、取引企業に出す決算書が異なっており、社員もその実態を知らない状況に大きな違和感を覚えたことがきっかけだ。日本のIT業界で、エンジニアが誇りや夢をもって安心して働ける会社を作り、業界を変えていきたいとの一心であった。
コガソフトウェアは設立初年度より決算書をホームページに公開している。ネットワークのインフラ構築や、大手企業の基幹システムの心臓部など、社会基盤を手がけることで、コガソフトウェアなくして社会はまわらない、という状況を作り上げることを目標に会社を成長させてきた。近年では健康寿命の延伸をキーワードに論文を書くなど、新分野の開拓に積極的である。「自分の経営を見て欲しい。私は日本SME格付けで‘aaa’を取りたい、取れないというのは、何かしらの問題があると思っている。」古賀社長の経営手腕に対する確信が伝わってくる。
コガソフトウェアは、将来の上場を目指している。そのためには、自社製品を普及させること。シリコンバレーの製品を買うのではなく、自社の製品をシリコンバレーに売り、アップルが意識するような会社にしたい、と古賀社長は言う。「高い夢、ホラと思われても良い。徹して言い続けることが重要。」「他社から受注した仕事を消化するばかりでは夢がない。夢がない会社は伸びない。夢があるから進歩できる。哲学になってしまうが、哲学もないと優秀な人材は集まらない。」古賀社長は、優秀な人材の獲得にも定評がある。優秀な人材がベンチャー企業で成功を収めているアメリカを常に意識し続けてきた。日本SME格付けは、優秀な人材獲得のための基礎づくりに役立っているという。
日本におけるIT業界のモデル企業となることを目指すコガソフトウェア。日本SME格付けを経営ツールとして継続取得する意向であり、今後の格付けの推移からも目が離せない。
【会社概要】